メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが、前戦F1中国GP(第4戦)から3週間の休みをはさんで開催される今週末のスペインGP(11日決勝)では、ほかのライバルたちが差を詰めてくるだろうと語った。
今季新たなV6ターボ時代を迎えたF1だが、これまでヨーロッパ以外の地で開催された4レースでは、メルセデスAMGが圧倒的な強さを示してきた。
だが、例年、ヨーロッパに戦いの場が移ると各チームともここで大規模な改良パーツをクルマに施すことで、チーム力もそれまでとは大きく違ってくるという状況となる場合が多い。
現時点でドライバーランキング首位の座をキープしているロズベルグも、ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「これまでは僕たちが直近のライバルたちに対して大きな差を築くことができていた」
「でも、中国からはもう3週間が過ぎたし、いろんなことが起こるはずだよ。だから様子を見てみないとならない」
「僕たちにまだアドバンテージがあることを期待しているけれど、その差がどれほどなのかということを見ないといけない。まだ僕たちが最速だという自信はあるけれどね」
そう語ったロズベルグだが、最後に次のように付け加えている。
「でも、ライバルたちも僕たちに追いつくために昼夜を問わず頑張り続けているのも分かっている」
バルセロナは通常、そのシーズンがその後どういう展開となるかということを示すレースともなるものだ。
これまでカタルーニャ・サーキットがシーズン前テストの会場とされることが多かったためというだけでなく、サーキットのレイアウトそのものが、さまざまなサーキットでクルマがどのようなパフォーマンスを発揮できるかということを知るためのよい指標となるからだ。
F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのF1担当責任者ポール・ヘンベリーも次のように語った。
「バルセロナでよいパフォーマンスを発揮できるクルマは、どこへ行ってもいいパフォーマンスが出せるはずだ」