2日(金)に再びドイツでの刑事裁判の法廷に立ったF1最高責任者のバーニー・エクレストンだが、これまで主張してきている「脅迫を受けた」との主張に対し、不利な証言が行われたようだ。
エクレストンは、元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーに4,400万ドル(現在のレートで約45億円)もの支払いを行っていたのは、今はすでに投獄されているグリブコウスキーからイギリスの税務当局に対して不利な情報を提供すると脅迫を受けたためだと主張している。
だが、検察側は、エクレストンがグリブコウスキーに賄賂(わいろ)を支払ったのは、F1の商業権の売却を有利にするとともに、自身が現在の地位にとどまることを目的としたものだったと主張している。
2日(金)に証言台に立ったのは、3年前にグリブコウスキーとの一件でエクレストンから事情聴取を行った調査官のマーティン・バウアーだった。
バウアーは、『Telegraph(テレグラフ)』に対し、エクレストンが行った脅迫に関する説明には細部に不明な点があったと示唆し、次のように語った。
「どのような形でこの(グリブコウスキーからの)脅迫が行われたのかは全く明らかにはされなかった」
「(そのときの状況は)まるで、くぎで壁に打ち付けることができないバニラのプリンみたいだったよ」