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F1チームによるコスト削減会議が開催

2014年05月01日(木)19:46 pm

F1第5戦スペインGP(5月11日決勝)まであと10日足らずとなった5月1日(木)、F1チームの代表者たちはF1最高責任者バーニー・エクレストンが待つロンドンのビギン・ヒル空港へと向かった。

そこで、エクレストンとF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッド、そしてF1の11チームの首脳によるコスト削減に関する話し合いが行われることになっているためだ。

今回の会議は、6つの有力F1チームで構成される「戦略グループ」が、トッドFIA会長が提案した2015年からの予算制限導入を否決したことを受けて招集されることになったものだ。

戦略グループに所属していない5チームは、コスト制限案導入が有力チームによって妨害されたことに憤慨し、EU(ヨーロッパ連合)の競争法に違反する可能性があるとして欧州委員会へ注意喚起を促していた。

マルシャ、ケータハム、ザウバー、そしてフォース・インディアの4つの小規模チームはトッドにあてた書簡に、「1チームに対する差別的取り扱いであっても、支配的立場を乱用したものとみなされるのは明らかだ」と書くとともに、次のように付け加えていた。

「欧州連合の競争法は、市場における力の不正行使を防止し、自由な競争を保証するために設けられている」

そして、今週の月曜日(4月28日)には、欧州委員会が現在の状況を「監視」しているとの報道が行われたが、欧州委員会はこのほど『Telegraph(テレグラフ)』に次のような声明を掲載している。

「委員会は、F1を含む、スポーツの分野における進展を監視するとともに、EUの競争法を順守しているかどうかについて注視している」

小規模チームたちが、戦略グループによって否決された予算制限に代わる別の予算削減案に満足できるかどうかは、その交渉の場となる1日の会議の成り行きを見守ることになる。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』は、パドックにおける作業禁止時間の延長とともに、タイヤウォーマーの禁止が現在の技術および競技規則においてコストを削減できる方法だとして考えられていると報道。

『Autosprint(オートスプリント)』はさらに、前後のサスペンションが相互作用を持つフリックサスペンションのような高度に洗練された技術の導入は禁止され、その一方で燃料、ブレーキ、そして空力に関するルールはもっと単純化されるだろうと続けている。

FIAが用意しているコスト削減に関する代替案は、2015年からの3年計画として導入されることが予定されている。さらに2016年からはパーツ標準化の増強、2017年にはアクティブサスペンションの復活導入などが順次進められる計画だという。

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