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もう誰もリカルドの実力を疑う者はいないとレッドブル首脳

2014年04月25日(金)14:03 pm

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、ダニエル・リカルド(レッドブル)は自分の実力を疑っていた者たちにそれが間違いだったことを証明してみせたと語った。そして、リカルドの実力を疑問視していたのは必ずしもチーム外部の者たちばかりでなく、レッドブル内部にもそうした声があったことを認めている。

マルコは、レッドブルにおける若手ドライバーの育成責任者でもあり、その活動を通じてこれまで現F1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を育てあげたことでも知られている。

だが、その若手ドライバー育成プログラムは、これまで才能があると思われるドライバーを切り捨ててきたこともある。例えばかつてトロロッソのドライバーを務めていたハイメ・アルグエルスアリがF1ドライバーとしての将来を絶たれたのは、まだ彼がまだわずか21歳のときだった。そして、このプログラムは残酷だとの批判もあった。

だが、このプログラムを経てF1にデビューを飾ったドライバーは、今シーズンはこれまでのところかなりの活躍を見せている。1人は今年トロロッソからデビューを飾ったロシア人ドライバーのダニール・クビアト、そしてもう1人がトロロッソから今季レッドブルに昇格し、ベッテルの新たなチームメートとなったオーストラリア人ドライバーのリカルドだ。

マーク・ウェバーが昨年限りでF1を引退することが明らかになったとき、レッドブルのようなトップチームは、キミ・ライコネンのようなドライバーと契約をすべきだとの意見もあった。レッドブルがトロロッソのドライバーであったリカルドを起用すると発表した際には少なからず驚きの声も上がっていたのも事実だ。

だが、マルコは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、次のように語った。

「我々は彼(リカルド)を選んで間違いなく正解だった」

「チーム内で彼の起用に反対していた連中も、今では何も言えなくなっているよ」

事実、リカルドは今季ここまで、4年連続F1チャンピオンであるチームメートのベッテルに対しても優位に立つほどの活躍ぶりを示している。

マルコは、リカルドが、レッドブルの「若手ドライバーに、勝つ能力があることを示すチャンスを与えるという基本理念」が正しいことを証明してみせたと、次のように続けた。

「彼(リカルド)は、自分がセバスチャンとだって渡り合えることを示してみせた。非常に大きなプレッシャーや困難な状況のもとでね」

ベッテルと対等な勝負ができているばかりか、リカルドはチーム内の雰囲気も変えてきているとマルコは続けた。昨年まではベッテルとウェバーの関係は決してよいものとは言えず、そのことが少なからずチーム内に影響を及ぼしていた。

「チームの雰囲気は、今ではかなりよくなってきているよ。ドライバー同士も団結しているし、もう方向性の違いなどはなくなっている」、とマルコは付け加えている。

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