メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダが、今シーズンのF1で自分たちの独走が続かないよう、ライバルたちにももっと頑張って欲しいと語った。
今年ここまで、新たに導入されたV6ターボによるレギュレーションにうまく対応したメルセデスAMGが、開幕戦(オーストラリア)から第4戦(中国)まで楽々と4連勝を決めている。
こうした状況は、かつて18戦中14戦で勝利を収めた2004年のフェラーリや、あるいは16戦中わずか1レースのみでしか優勝を逃すことのなかった1988年のマクラーレンのことを思い起こさせるものだ。
だが、もし特定のチームがシーズンの全レースで優勝を飾るということになれば、これはF1における新記録ということになる。だが、ラウダはそうなるところを見てみたいと思っているわけではなさそうだ。
「我々はすべてのレースで勝ちたいなどと思っていないよ」、とスイスの『Blick(ブリック)』紙に語ったラウダは、「それは間違いなくF1にとってよいことではないからね」と付け加えた。
しかし、ラウダもメルセデスAMGが今季ここまで圧倒的な強さを誇っていることには誇りを感じていると、次のように続けた。
「今我々が目にしているのは、何か月にも及んだ努力の成果なんだ。特に、ターボエンジンの分野に関してのね」
「だが、この状態が普通のことだとは思っていない。ライバルたちも間違いなく力をつけてくるだろう」、とラウダは結んだ。