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エクレストン後のF1運営体制に言及したメルセデスAMGのボス

2014年04月24日(木)10:43 am

24日(木)から、ドイツのミュンヘンにおいてF1最高責任者であるバーニー・エクレストンに対する汚職容疑での刑事裁判が始まる。その裁判で有罪となれば現在83歳のエクレストンは投獄されることとなり、これまで長期間にわたってF1最高権威として君臨してきたエクレストンの時代も終わりを告げることになる。

だが、もし仮に投獄はまぬがれたとしても、有罪であると認められる判決が出されれば、エクレストンはメルセデスの親会社であるダイムラーが強く掲げているような「企業の順法性徹底」の考え方にはそぐわないという問題にぶつかってしまうことも間違いない。

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであり、親会社メルセデスのモータースポーツ責任者という立場にもあるトト・ヴォルフは、23日(水)に、「我々はそれ(自らの行動規範)を守らなくてはならない」と語った。

判決が確定するまでは、もちろんエクレストンが無罪となる可能性も残されてはいる。だが、これまで2か国で行われた裁判においてエクレストンが賄賂(わいろ)を支払ったことはすでに認定されており、今回の裁判の見通しも彼にとっては明るいものではない。こうした状況をうけ、F1でもその先のことを考えざるを得ない状況となっている。

ヴォルフは『Handelsblatt(ハンデルスブラット)』紙に次のように続けた。

「もちろん、我々はF1の将来のことを考えているよ。そうしなくてはならないからね」

「エクレストンがいなくなれば、私が思うに、(F1を運営するための)管理組織が置かれることになるだろう」

「それは、ほかの大企業と同じような、一般的な経営委員会になると思うよ」

しかし、メルセデスやフェラーリ、そしてレッドブルといったF1で大きな力を持つチームたちが、自分たちでF1を買収しようと働きかけるかもしれないといううわさもささやかれ続けている。

だが、ヴォルフは、「現時点では、そういうことは話し合われていないよ」と主張した。

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