F1チーム経営から手を引いたロシア資本のスーパーカー・メーカー、マルシャ。だがチームに名称を変更する予定はない。
マルシャF1とチームオーナーの別離が伝えられたのは二週間前。ロシアの報道では、マルシャはスーパーカー製造をあきらめ、スタッフの解雇を進めているという。
マルシャF1の広報担当によると、現在、チームの経営権はマルシャ・コミュニケーションズという前オーナーに似た名の企業が握っている。
スポーティングディレクターのグレアム・ラウドンは、チームオーナーとの別離が与える影響は小さいと、次のように『PA通信』に主張する。
「いろいろ報道されているが、元々マルシャはチームオーナーでも何でもない」
「マルシャ株を所有するアンドレイ・チェグラコフが、マルシャF1の大株主でもあるんだ」
「確かにマーケティング面でつながりはあるが、それ以外は互いに何の影響も及ぼさない」とラウドンは言う。
「われわれもいっぱしのF1チームだ。金銭面の心配はないよ」
「マルシャのコンセプトは自動車ビジネスにとどまらない。今のところアンドレイから路線変更を示唆するような連絡は来ていない」