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F1スペインGPでは新燃料によってコンマ3秒は速くなるとレッドブル

2014年04月23日(水)18:19 pm

F1第5戦スペインGP(5月11日決勝)が行われるバルセロナでは、新たな燃料に切り替えることでレッドブルは1周あたりコンマ3秒は速くなるかもしれない。

そう語るのは、4年連続F1チャンピオンチームのレッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコだ。

ルノー製パワーユニットのトラブルなどで開幕スタートにつまずく形となったレッドブルだが、その後信頼性を取り戻し、首位を走るメルセデスAMG勢との差を縮めていこうとしている。

だが、先週末の中国GP(第4戦)では、やはり開幕3戦では力を発揮できずに終わっていたフェラーリのフェルナンド・アロンソがレッドブル勢を打ち負かして3位表彰台に輝いていた。

マルコは、フェラーリが速さを増したのは、中国GPから新たに使用を始めたシェル社製新配合燃料のおかげだと考えている。

レッドブルでは、開幕戦のオーストラリアGPにおいて、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって使用が義務付けられている燃料流量センサーの数値が正確ではないとし、独自の計測数値によってレースを続行し、その結果として2位でゴールしたダニエル・リカルドが失格処分を受けていた。

その後、レッドブルのクルマに装着された燃料流量センサーが不調だった原因は、レッドブルが現在使用しているトタル社製のガソリンにあるのではないかと報じられており、マルコも今週はじめに、「我々もすぐに、もっと効率的な燃料を手に入れられることを期待している」と語っていた。

そのマルコは、ドイツの『Bild(ビルト)』紙に対し、さらに明確に次のように語った。

「フェラーリは中国で明らかに大躍進をとげた。彼らは新しい燃料に換えたんだ。我々もすぐに新しい燃料を手に入れられるだろう」

「たぶん、次のレースであるスペインGPまでには用意できると思うよ」

今季序盤は、ルノー製エンジンの馬力は明らかにメルセデス製エンジンに比べて劣っていると言われている。だが、その新燃料によってルノーエンジンのパワーももっと増すはずだと、マルコは次のように続けている。

「新しい燃料によってコンマ2秒、あるいはコンマ3秒は縮められるだろう。そうなれば、少なくとも我々はフェラーリを追い抜くことができるようになる」

「(中国での)日曜日には、我々のドライバーもやりたいようにレースができていた。だが、彼らもアロンソを追い抜くことはできなかったんだ」、とマルコは付け加えた。

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