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F1、5月1日(木)に予算削減会議を実施

2014年04月21日(月)14:46 pm

F1が5月1日(木)にコスト削減問題に関して再び話し合いを行うことになった。

先週、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が、「アクティブサスペンション」の復活などを含む、新たなコスト削減案を検討していると報じられた。これは、トッドが2015年からコスト制限を導入しようという動きを示したことに対し、有力F1チームによって構成されている「戦略グループ」が、それを阻止したことを受けてのものだった。

そんな中、5月1日に会議が招集されることになった。これは戦略グループに属さない小規模チームたちからの要請を受けてのものだ。

「もう時間はありません」、と『DPA通信』に語ったザウバーの女性チーム代表、モニシャ・カルテンボーンはさらに次のように付け加えた。

「実際のところ、この決定を見ないまま、かなりの時間が過ぎ去ってしまいました。ですが、決してまだ遅すぎるということはありません」

ザウバーが昨年以来深刻な財政危機に陥っていることは周知の事実だ。そのザウバーを含む小規模F1チームたちは、どんどん膨れ上がるコストにはどめをかけることに対し、大規模チームを中心に組織されている戦略グループが妨害を行っていることに憤りを感じている。

伝えられるところによれば、そうした小規模チームたちは、戦略グループに対し欧州連合競争法に違反するものだとして提訴する可能性も示唆している。

フォース・インディアのチーム副代表であるボブ・ファーンリーは、次のように主張した。

「小規模チームも大規模チームも関係ない。これはF1の将来に関することなんだ」

だが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、大規模チームもコスト削減に反対しているわけではないと主張している。

「我々はコストドライバー(間接費の割り当て基準)を明確にし、全員が公平に戦えるようにする必要がある」

そう語ったホーナーだが、単純なコスト制限は正しい解決法ではなかったと次のように主張した。

「予算を2億ドル(約200億円)に制限したところで、それがザウバーの助けになっただろうか? 彼らは1ドルだって節約することはできないだろう」

今回の重要な会議は、トッドとF1最高責任者であるバーニー・エクレストンによって統括され、中国GP(第4戦)と、第5戦スペインGP(5月11日決勝)の間に行われることになっている。

「何らかの解決策を見いだせることを期待していますし、またしても大きな進展を見られない会議で終わることのないよう願っています」、とカルテンボーンは結んだ。

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