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今年のハミルトンは「集中できている」とラウダ

2014年04月21日(月)19:02 pm

今年のF1第4戦中国GPは、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンの圧勝に終わった。ハミルトンはこのレースで自身初の3連勝を飾ったばかりでなく、通算F1勝利数も25に伸ばし、かつて3度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーであるニキ・ラウダの記録と並んでいる。

現在はメルセデスAMGの非常勤会長を務め、ハミルトンのボスでもあるラウダは、ハミルトンが2度目のF1タイトル獲得に向けて順調に突き進んでいると次のように語った。

「ひとつだけ、彼がこれまでにおろそかにしていたものがあるとすれば、それは完全に集中することだ」

「彼は自分の犬をサーキットに連れてきたり、取り巻き連中も大勢連れてきたりしていた。彼が犬を連れてきたとき、私は彼に自分自身のことに集中しろと言ったんだ。余計な荷物は下ろして120パーセント集中しろとね」

中国GP決勝後に、ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったラウダは次のように付け加えた。

「そして今、彼は期待通りのパフォーマンスを示している。もしメルボルン(開幕戦オーストラリアGP)でリタイアしていなければ、たぶんこれまでのレースは全部ものにしていただろう」

そのメルボルンで優勝を遂げたのは、ハミルトンのチームメートであるニコ・ロズベルグだった。ロズベルグはその後3戦連続でハミルトンに次ぐ2位に終わっているものの、現時点でのポイントランキングではわずかな差ながらまだ首位に立っている。

元F1ドライバーであり、現在は解説者を務めるパトリック・タンベイは、フランスの『RMC』に対し、「まだレースはたくさん残されている」とし、次のように述べた。

「メルセデスでは同等の扱いを受けているものの、ニコはハミルトンに比べると少しだけ力を示し切れていなかった。だが、シーズンは長いからね」

「これまでは、陽気でいつも笑っているニコしか見たことがなかったが、今では少しばかり張りつめた印象を受けるよ」とタンベイは付け加えた。

F1はこのあと3週間の間隔を置いて、スペインでヨーロッパでの戦いの幕が切って落とされることになる。

「バルセロナ(スペインGP/5月11日決勝)はいい指標になるよ」、とラウダは続けた。

「バルセロナにはすべての要素があるからね」

「すべてのチームが改良パーツを持ち込むだろう。アロンソや、それにレッドブルのようなライバルがいる限り、我々としてものんびりはしていられない。エイドリアン・ニューイ(レッドブル/最高技術責任者)はここ(上海)にはいなかった。彼は、家で腰を落ち着け、追いつくために懸命に作業していたに違いないよ」、とラウダは締めくくった。

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