メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、ルノーエンジンが80馬力不利だという説を否定した。
2014年F1でメルセデスAMGは開幕4連勝と強さを見せつけている。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ルノーエンジンがメルセデスエンジンに対して80馬力少ないと何度も口にしてきた。
しかしラウダは、F1第4戦中国GPでドイツのテレビ局『RTL』に対して次のように語った。「いったいどうやって分かるんだね?」
「馬力を数字で把握している者はいないというのが正解だ。メルセデスも、ルノーも、フェラーリもだ」
「みんな自分たちのエンジンの出力をおおまかにはつかんでいるが、違いまでは分からない」
「GPSのデータを元に推定値を出すことはできる」とラウダ。「それからストレートでのクルマの速度からも。だがそれは、タイヤがうまく機能しているのか、空力が適切なのかなどにも左右される」
「多くの要素がからんでくるから、はっきりと誰かのほうが20馬力多い、80馬力多いと言うことはできない。それは判断できないんだ」とラウダは説明している。