昨年まで4年連続でF1タイトルを獲得してきたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、チームメートに負けないようもっと頑張る必要があると19日(土)に認めた。
ベッテルがF1タイトル4連覇を達成したときのチームメートはずっと昨年限りでF1を引退したマーク・ウェバーだった。
そのウェバーの後任の座を射止めたのが、それまでレッドブルの姉妹チームであるトロロッソのドライバー、ダニエル・リカルドだった。リカルドはウェバーと同じオーストラリア出身だ。そしてそのリカルドは、今季ここまで4回行われた予選のうち3回でベッテルに勝っている。
19日(土)に行われたF1中国GP(20日決勝)の予選後、リカルドのほうが明らかにウェバーより手ごわそうだね、と話を向けられたベッテルは、次のように答えた。
「マークがいないところでそんなことを言うのは失礼だよ」
「今年はすごく違うと思うんだ。クルマは(昨年までとは)ものすごく違っている。だから、昨年と今年を単純に比較はできないよ」
だが、ベッテルは次のように続けた。
「そうは言っても、ダニエルはすごくいい仕事をしていると思うよ。ひとつの週末だけがよかったというわけじゃないからね。どのレースでもよかったし、ここまでのところはクルマの能力を最大限に引き出すことができているみたいだ」
「僕の方が、多分彼よりも少しばかりてこずっているね。でも、結局のところ僕たちは同じクルマに乗っているんだ。クルマには何の違いもない。だから、もし彼が僕よりもうまくやれているのなら、サーキットでも彼が勝つことになる。公明正大にね」
そう語ったベッテルは、次のように締めくくった。
「もちろん、それは僕の好むところではないし、僕ももう少しうまくやらなきゃいけないことは分かっているよ」