イタリアのオリンピック委員会会長ジョバンニ・マラゴは、2014年シーズン中にフェラーリが不振から脱する可能性は低いと話している。
F1パドックでマラゴの名前が有名になったのは、今週フェラーリが、「今」のF1を好きではないと語ったマラゴの言葉を紹介したからだ。
「このスポーツを運営している人たちには今一度ルールを見直してほしいと思っている。今のF1は訴求力に欠けているからね」というマラゴの言葉をフェラーリ公式サイトが掲載している。
今週フェラーリはチーム代表が交代し、新たにマルコ・マティアッチが就任したばかりだが、マラゴは、今シーズン中にフェラーリが状況を変えることは難しいと見ている。『Tuttosport(トゥットスポルト)』が伝えた。
「F1では、バイクもそうだが、ほかの多くのスポーツと違って、そのシーズン中に結果をひっくり返すことが難しい」
「サッカーなら、成長して選手権優勝を目指すこともできるが、F1でそういったことはほとんどなかった」
しかし、フェラーリのキミ・ライコネンのマネージャーであるスティーブ・ロバートソンは違う考えだ。
V6ターボエンジンを搭載した「新世代」のF1マシンは、まだ「その生涯の始まり」に過ぎないとロバートソンは話している。
「どのチームも、自分たちのクルマを大幅に改善できると承知している」
「もう来年のクルマに重点を移し始めるチームがあるとは思えない。過去のシーズンだったらそうしたかもしれないが、少なくともそれとは違う」とロバートソンはフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に語っている。
一方、同じフェラーリエンジンを使うザウバーのエステバン・グティエレスは、フェラーリが簡単に追いつくことはないと予想している。
「フェラーリエンジンのチームはみんな、フェラーリが必死に働いて、変更を施したりしていることは分かっているよ。でも、今のところ十分じゃない」
「フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)にとって楽な年にはならないよ」とグティエレスが語ったことをスペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』紙が伝えている。