「その場しのぎの人事」ではないとフェラーリ会長
フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロが、ステファノ・ドメニカリに代わってフェラーリのチーム代表に任命されたマルコ・マティアッチに関してささやかれている「その場しのぎの人事」に過ぎないだろうとのうわさを否定した。
ドメニカリの突然の辞任劇を受け、ちまたでは今後長期にわたってその後任の座につく候補者として元F1ドライバーであり、かつてトロロッソの共同オーナーを務めていたこともあるゲルハルト・ベルガーや、昨年までメルセデスAMGのチーム代表を務めていたフェラーリOBのロス・ブラウンの名前がうわさに上っている。
また、かつてベネトンやルノーのチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレは、『La Repubblica（レプブリカ）』に対し、「私にはほかの仕事があるからね」と語り、自分には関係のない話だとしている。
だが、モンテゼモーロは、そうしたうわさを否定し、マティアッチはその仕事に適任だと主張した。
「彼は、中国GP（20日決勝）で早速影響力を示し始めるだろう」
『ANSA通信』にそう語ったモンテゼモーロは、次のように続けた。
「彼は長期にわたって指揮を執ることになるだろう。私も体制変更の間はチームと密接にかかわるつもりだ。マルコがいろんなコツをつかむまでは、もっと実践的な役割も担うつもりだよ」
一方、ブリアトーレは今回のドメニカリ離脱を前向きにとらえているようだ。
「彼らには刷新することが必要だったんだ」、と『La Gazzetta dello Sport（ガゼッタ・デロ・スポルト）』に語ったブリアトーレは次のように続けた。
「来年には何とかしたい、と言い続けるわけにはいかないからね」
「ステファノは働き者だった。だが、F1は競争だし、重要なのは結果なんだ。アロンソみたいないいドライバーを抱えているのに、言い訳をすることは許されないからね」
ブリアトーレはさらに、フェラーリのチーム新代表に任命されたマティアッチにはF1経験がないため、今後苦戦を強いられるだろうとの声にも次のように反論している。ブリアトーレは『La Repubblica（レプブリカ）』に次のように語った。
「ベネトンを任されたとき、私はそれまでTシャツを売っていたよ。でも、彼（マティアッチ）はフェラーリを売っているんだよ」
