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シューマッハの長期こん睡、初期診断での誤診が影響か

2014年04月17日(木)15:14 pm

ドイツの週刊誌『Stern(シュテルン)』が、昨年末のスキー事故以来3か月半にわたってこん睡状態が続いている元F1ドライバーのミハエル・シューマッハについて、頭に重傷を負った際に行われた初期治療にミスがあったことが、その回復を妨げることにつながっているかもしれないと報じた。

『Stern(シュテルン)』は、スキー場で転倒事故を起こしたシューマッハのもとに救急隊員がかけつけた際、そのケガの深刻度を見誤っていた可能性があると指摘している。

それは、救急隊員が最初にシューマッハを診断したとき、シューマッハにはまだ意識があったためだ。

あるベテラン救急医療医師は、『Stern(シュテルン)』に対し、「混乱した」状態にある患者は、「目も開いており」「話をし、動いてもいる」ため、最初は頭に受けた衝撃がそれほど強いものではなかったとの誤診を招きやすいものだとコメント。

そうした患者の中には容体が「急激に悪化する」ケースもある、と付け加えた『Stern(シュテルン)』は、さらに次のように続けている。

「もし、救急隊員があと数分遅れて現場に到着していたら、彼らは(シューマッハのケガが)生死にかかわるものだと認識できていたかもしれない」

実際のところ、事故後シューマッハは救急ヘリコプターで移送されたものの、その移送先は脳神経の専門病院であるグルノーブル病院ではなく、現場に近いムティエという町にある小さな病院施設だった。

シューマッハにはそこで初めて挿管処理が施されたが、そのとき彼はすでに深いこん睡状態に陥っていた。

そのため、シューマッハはさらに20分かけてグルノーブルまで移送されたが、そこで待ち受けていた地元の記者たちによれば、ヘリコプターの救急隊員たちは「著しく興奮した」状態だったという。

この件に関し、シューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームはコメントを行わなかった。だが、『Stern(シュテルン)』は、もし事故後速やかに酸素吸入と手術が行われていたら、かつて7度F1チャンピオンに輝いた偉大な元F1ドライバーの容体も「劇的に」改善されていたかもしれないとの見方を示している。

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