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コスト上昇に小規模チームが悲鳴

2014年04月16日(水)22:04 pm

F1で予算規模の小さい4チームが、現状に苦言を呈する書簡をしたためた。

ドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌によると、マルシャの主導でその他7チーム、バーニー・エクレストン、ジャン・トッドFIA会長に宛てて書かれ、ケータハム、フォース・インディア、ザウバーの署名入りだという。

彼らがもっとも問題視しているのは、規則策定に影響力を持つ新設の戦略グループだ。同グループは、グリッド上位勢に歴史的背景からウィリアムズを加えた6チームで構成される。

トッドは2015年活動予算の上限設定を提唱したが、廃案に追い込まれたことを明らかにする。大きな力を持つ戦略グループ所属チームが突如、コスト削減に背を向けたのだ。

以前は技術部会と競技部会に分かれていたワーキンググループが解体、新たに立ち上がったのが戦略グループだが、これに属するチームはまだ良い。エクレストンから広告収入の分配金をたんまり受け取れるからだ。

フォース・インディアのボブ・ファーンリーは先月、イギリス『Guardian(ガーディアン)』紙に次のように語っていた。「5チームは肥え太り、その他6チームはやせ細るばかり。それが現状だよ」

「権利を持たない6チームには何の価値もない」

小規模チームの声を聞かなければ、より高価な新規則が彼らの手足を縛り、いずれグリッドの数は劇的に少なくなる。彼らは、以上のように警告している。

「新技術でどのチームも開発コストが上昇している。ところが、F1の懐に入る広告料がいびつな形で分配され、5チームのみがその恩恵を受けるようになっている」とファーンリーは言う。

「小規模チームが枕を並べて討ち死にするのは、目に見えているよ」

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』の報道によると彼らは、小チームが抱える問題のわい小化は欧州の競争法に反する可能性があると指摘。今週末、上海で行われるF1第4戦中国GPに先がけて緊急会合を開くよう要望しているという。

同じ記事でレッドブルのある幹部は、次のように語ったとされる。「手紙の内容は痛烈かつ正当なものだ。我々には何らかの変化が必要だよ。手始めは、もっと平等な金の分配だろう。そうすれば小チームはより大きな分け前を受け取ることができる」

「同時に、さらなるスポンサー獲得のためにF1をより魅力的なスポーツにしなければならない」

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