レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、FIA(国際自動車連盟)の聴聞会で受けたメルセデスAMGからの批判に「驚いた」と語っている。
F1開幕戦オーストラリアGPで、レッドブルのダニエル・リカルドは2位フィニッシュしたが、規定の燃料流量をオーバーしていたとして、レース後に失格処分を受けた。これに対してレッドブルが不服申し立てをしたため、14日(月)にパリのFIA本部で聴聞会が行われた。
この聴聞会でメルセデスAMGの弁護士は、レッドブルのルール違反を「意図的で言語道断」だとして「さらなる制裁措置」をとるべきだと主張した。
聴聞会の結果、5人の判事はリカルド失格の裁定を支持したものの、レッドブルに追加の罰則を加えることはなかった。
この結果を受けて、マルコが次のように語ったとオーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙が伝えている。
「当然ながら、ひどく失望している」
「裁定の詳細な理由を見るまで、これ以上何も言えないが、それより驚いたのは、競争相手のメルセデスAMGが我々を糾弾した際にとった表現と攻撃的な態度だ」
一方リカルドは、母国オーストラリアで初表彰台を獲得しながら、失格が確定してトロフィーを奪われた形だが、この結果を前向きに受け止めている。
「オーストラリアで18ポイントをもらえないのは残念だ」とリカルドは16日(水)に話した。「でもそれよりも、できるだけ早くまた表彰台に立ちたいという気持ちが強くなった」
「あの週にも言ったけれど、どうしようもないレースをして半分過ぎた辺りでマシントラブルでリタイアするよりも、最高のレースをして表彰台フィニッシュを果たし、そのあと失格になるほうが僕はいい」とリカルドは語っている。