来週、独ミュンヘンで開廷するバーニー・エクレストン汚職裁判を前に、陳述書の内容が明らかになった。同文書には、ゲルハルト・グリブコウスキーによる脅迫の可能性について記載はないという。
これはドイツ『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙が伝えたもの。同紙は、文書の内容に目を通している。
記事によると、税務状況の詳細を法的機関に漏らすとグリブコウスキー受刑囚から脅されたため金を支払ったというのがエクレストンの主張だ。
ところが検察は、もっぱらF1で「権威ある地位を確固なものにする」目的からエクレストンは約4,400万ドル(約61億6,000万円)をグリブコウスキー受刑囚に渡したもので、エクレストンの説明は不当と判断しているという。
さらに記事は裁判所の書類から一部を引用。エクレストンも出廷する審理では、40名の証人が証言を行う予定だ。
先週末のF1第3戦バーレーンGPでエクレストンは、しばらく裁判で忙しい身ながら、「全力で」F1に取り組むと語っていた。
「判事はとても良くしてくれている」と、イギリス『Sky(スカイ)』に語るエクレストン。「火曜日と水曜日の週二回、出廷すれば良いそうだ」
「水曜日は審理の進行を少し早めるよう努力してくれるらしい。そうすれば退廷後、いつも通りの仕事に戻れるからとの配慮だ」とエクレストンは話していた。