アメリカのNASCARチーム共同オーナーであるジーン・ハースに、11日(金)中にもよい知らせが届くことになりそうだ。
ハースは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が2015年からF1に新規参入を希望するチームを募った際に申請を行っていた。だが、その決定発表は当初の予定からかなり遅れている。
しかし、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、このほどビジネス誌『Forbes(フォーブス)』に対し、「ハースは受理された」と明確に語った。
F1ビジネス記者として知られるクリスチャン・シルトのインタビューを受けたエクレストンは、10日(木)に、「FIAは明日にも(正式通知を)送付するだろう」と答えた。
このニュースは、産業機械メーカー、ハース・オートメーション社を率いる63歳のハースにとってはタイムリーなものとなりそうだ。ハースは今週初旬に「もしまたもうひと月先延ばしにされたら、それ(F1参戦)ができるとは思わない」と語り、これ以上エントリー確定が遅れると2015年に向けてチームを立ち上げる時間がなくなると警告を発していた。
さらに興味深いことに、エクレストンは2015年に向け、あと2チームのエントリー申請に関して現在検討が行われていることをほのめかしている。
かつてフォース・インディアやHRTでチーム代表を務めていたコリン・コレスのチームがそのひとつであることはすでに知られている。だが、やはり申請手続きを行っていたステファンGP代表のゾラン・ステファノビッチは、エンジン供給メーカーとの合意が得られなかったためにその申請を取り下げたものと考えられていた。
「あとほかに2チーム検討している。だが、ハースについては受理された」と語ったエクレストンは、「ハースのチームを受け入れることになる」と付け加えた。
ハースの申請が正式に認められれば、2015年にF1へのエントリーが認められる枠はあとひとつということになる。今後の動向に興味が持たれるところだ。