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ハミルトンとロズベルグに同士討ち禁止令

2014年04月10日(木)23:11 pm

メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが、チームから今後のレースで接近戦を演じる際の「ルール」を伝授された。

ふたりは先週末のF1第3戦バーレーンGP、勝利を賭けてスリリングなバトルを展開。メインストレート脇に陣取る首脳陣は、たまらず無線で「完走しろ」と両者に申し渡した。

うわさでは、ドライバーたちがチームオーダーを無視した事実をメルセデスAMGが否定したのは単なるうわべで、舞台裏では、今後のレースであのような行動にブレーキをかけるよう諭したらしい。

ただ、「スポーツ・エンターテインメント」としてのF1にとっては、タイムリーなバーレーンのバトルだった。新F1規則に厳しい批判が浴びされているからだ。

「多くのファンがあのレースをとても好意的に受け入れてくれて、すごく嬉しいよ」と話すのは、ドイツ人ドライバーのロズベルグだ。「F1の健全性は、僕にとって非常に重要な問題だよ」

「僕に言わせれば、新規則に対する批判はあまりに公平性を欠いている。まだシーズンは始まったばかりなのに、ネガティブな意見が日増しに大きくなっている」

「F1史上に残るエキサイティングなバトルを見せて、否定的な声を黙らせるしかないと思う」

チームディレクターのトト・ヴォルフもドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』紙上で、あのような戦いはバーレーンだけに終わらないと話す。

「互いにバトルは可能だ」「ただし、自殺的な行為を冒さない限りね」

「つまり、他チームのドライバーに仕掛けるアグレッシブな動きは自らのチームメートに対して行わないということだ」

重要なのは、「チームオーダー」に対するメルセデスAMGの姿勢だと語るヴォルフ。そのためチームでは、ハミルトンもロズベルグも同等に扱っている。彼らのマシンW05は現在、他チームを圧倒する強さだ。

「我々は競争するのが仕事なんだ」と、ヴォルフ。「我々はレースに勝つ実力を持った、世界チャンピオンにふさわしい非常に優秀なドライバーを2人抱えている」

元F1ドライバーで現在はテレビ解説者のクリスチャン・ダナーは、そうしたメルセデスAMGのアプローチは多方面に受け入れられるだろうと、ドイツ『n-tv』で次のように語っている。

「メルセデスAMGは、とにかく圧倒的に強い」「ところがフェラーリやレッドブルに長年見られるチーム運営と対照的に、ロズベルグとハミルトンは自由にレースができている」

「チームの取り決めとして非常に大胆であるばかりか、F1にとっても正しい判断だと思う」

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