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メルセデスAMGの強さの秘密は「ダブルディフューザー」並み

2014年04月07日(月)22:24 pm

2014年F1シーズンで圧倒的な強さを見せるメルセデスAMGの秘密には、2009年の「ダブルディフューザー」に匹敵するアドバンテージがあるという。

その秘密はエンジンにある。今年からF1はV6ターボエンジンに変わったが、メルセデスエンジンは、通常一体となっているターボのタービンと圧縮機をエンジン本体の前後に別々に配置するというユニークなパッケージとなっているのだ。

これが生むなめらかなレイアウトを前提に空力コンセプトを追求して誕生したのが、現在圧倒的な強さを誇るメルセデスAMGのW05だ。

「2014年版のダブルディフューザーと言えるものだ。ただし、今年は真似することができない」と語ったのは、F1技術に詳しいマーク・ヒューズで、F1第3戦バーレーンGPでイギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』に語った。

「アクティブ・ライド(サスペンション)ほど大きなインパクトはないかもしれない。あれは1周当たりほぼ2秒の効果があった。だが、残りのシーズンにおいて大きな技術的アドバンテージとなるものを、彼ら自身で考案したことは確かだ」

カスタマーチームのマクラーレン、ウィリアムズ、フォース・インディアのメルセデスエンジンもまったく同じレイアウトだが、このアドバンテージを最大限に利用できたのがワークスのメルセデスAMGだとヒューズは説明している。

「彼ら(メルセデスAMG)は大きく先手を打ったのだ。まずシャシーを担当するチームにコンセプトがあり、エンジン部門にこれを求めた。そしてエンジン部門が実現させた」

「(カスタマーチームが)違う点は、エンジンの詳細をつかんだのが契約したあとだったことだ」

「だがワークスチームには、この技術を前提にクルマを生み出すまでに3年の期間があった」

「(カスタマーチームにとっては)これを与えられてちょっと意外だっただろう。それでも、やはりこのシステムからアドバンテージを得ている」とヒューズは解説している。

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