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ウィリアムズ、マレーシアGPのチームオーダーを謝罪

2014年04月05日(土)0:01 am

F1第2戦マレーシアGPでのチームオーダーについて、ウィリアムズがドライバーとファンに謝罪した。

ウィリアムズはマレーシアGPでフェリペ・マッサに対し、後ろを走るチームメートのバルテリ・ボッタスを先に行かせるよう無線で指示したが、マッサはこれに従わなかった。

マッサはフェラーリ在籍中、2010年ドイツGPでチームメートのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)にトップを譲るよう指示されたことがある。それを指示した「Fernando is faster than you.(フェルナンドのほうが速い)」というフレーズは、それ以来ファンの間でも有名になった。

副チーム代表のクレア・ウィリアムズは、バーレーンGP(6日決勝)を前に記者らに対し、マッサへの指示で「Valtteri is faster than you.(バルテリのほうが速い)」と言ったのが良くなかったと話している。

「ああいう形で指示を与えたのは、(マッサの)過去を考えればあまり慎重だったとは言えません」とクレア・ウィリアムズ。

3日(木)にマッサ自身も、マレーシアGPでこの指示を聞いて2010年のことを思い出したとブラジルの『Globo(グローボ)』に話している。

「もちろんあのことが頭に浮かんだよ。あのフレーズを聞いたときは、冗談かと思ったくらいだ」

しかしマッサは、指示を無視したのはその言い方のせいではなく、あの状況で順位を譲ることは「正しいことではなかった」からだと主張している。

クレア・ウィリアムズは、次のように語った。「ファンからは、ドライバーにレースさせるチームであることを期待されており、今回のことは非常に大きな失望となってしまいました」

「最も良い対処の仕方ではなかった点をファンの皆さんに謝罪します」

「もちろん、ドライバーにも謝罪しました。結局のところ、それが正しいことです」

しかし、こうしたウィリアムズやマッサとは違う意見もある。

2度のF1チャンピオンであるミカ・ハッキネンは、マッサはフェラーリの指示を連想させる無線を聞いて「カッとなった」だけだろうという考えだ。

「今後マッサに対して、指示が与えられたらドライバーは従わなければならないのだ、と明確に示されるはずだ」とハッキネンはドイツの運送会社『Hermes(ヘルメス)』のコラムで書いている。

一方ボッタスは、同じように指示を受けたら順位を譲るかと聞かれて、「求められたらそうする」と答えた。ブラジルの『Totalrace(トータルレース)』が伝えている。

「僕には競り合える可能性がないけれど彼には可能性があると分かっていれば、それがフェアなやり方だろう」

「チームオーダーが必要なときもあるんだ。チームが最大のポイントを獲得するためにね」とボッタスは語っている。

一方マッサは、あくまでも謝罪すべきは自分ではないという考えだ。

「自分がミスをしたときは、真っ先に悪かったと言うよ」とマッサ。しかしマレーシアGPの一件では、「先に謝るべきはチームだ」とマッサは話している。

今回は謝罪したウィリアムズだが、だからと言って今後チームオーダーを二度と出さないとは言えない。

「チームにはちょっとした秘密のルールとその使い方がいくつかある」とボッタス。「いろいろな筋書きがあり、すべて分類されているんだ」

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