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新F1に嘆くライコネン、もっと興奮するレースに

2014年04月04日(金)11:28 am

キミ・ライコネン(フェラーリ)が、エキサイティングだったF1の一時代は終わりを告げたと嘆いている。

2014年に大きく規則が変わったF1。燃料の使用制限に始まり、静しゅく性の向上、エネルギー回生システムが主役のV6ターボエンジン導入が主な内容だ。ライコネンは最初、それらが与えるインパクトを軽く見ていた。

ところがフェラーリに復帰、彼らの2014年型マシンを運転してみると、昨年までの調子が影を潜めたではないか。オーストリアのスポーツ情報サイト『Laola1』は、スリルが足らないとする次のようなライコネンのコメントを紹介している。

「レースそのものを以前のように、よりエキサイティングにすべきだよ」と、34歳でF1現役最年長のライコネンは言う。

「もっと戦いが欲しい。ホイールをぶつけ合うようなやつをね。ところが、洗練されたマシンを無傷でゴールさせることも目的であるだけに、物ごとはそう簡単ではない」

フェラーリF14 Tを運転する上で自身が感じる苦労について、ライコネンは次のように語る。「まだ僕のスタイルにフィットしていないんだ。でも別にそれが悲劇ってわけじゃない。少なくとも得点フィニッシュはできるからね」

ライコネンの不振、それと新生F1に対するネガティブな姿勢を考え合わせると、2014年以降、ライコネンがいつまでF1にとどまるか分からないといった話が勢いを帯びてもおかしくない。

先週末に行われたマレーシアGPのパドックでフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)と一緒にいるところを2度も写真に収められている。

しかし、ドメニカリは一連のうわさを次のように否定した。

「我々フェラーリは、現在の戦力にとても満足している。セバスチャン(ベッテル)も自分の環境に喜びを感じていると思う。どうやらまた戦える態勢が整ったようだからね」と、F1公式サイトに語るドメニカリ。

ライコネンとは裏腹に2014年のF1で明るい表情を浮かべるのは、彼と同じく34歳のベテラン、ジェンソン・バトン(マクラーレン)だ。今週末のF1第3戦バーレーンGPでF1出場250戦を数える。

「僕のような歳になると、ネガなことよりポジティブなことに重きを置くようになるのさ」とバトンは2日(水)、イギリスの各紙に語った。「もしかしたら、最良の1年はこれからやってくるのかもしれないよ」

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