NEXT...F1開催スケジュール

集中しているときのハミルトンは「無敵」だとラウダ

2014年04月04日(金)23:18 pm

2014年シーズンのF1チャンピオン候補筆頭に名前が挙げられているルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダが、ほかのドライバーにとってハミルトンを打ち負かすことは難しいだろうとの見解を述べた。

かつてハミルトンがマクラーレンに在籍していたときのチームメートであったジェンソン・バトン(マクラーレン)は今週、2008年のF1チャンピオンであるハミルトンは「超がつくほど速い」ものの、「気分的なムラがありすぎる」と語った。

今週末のF1バーレーンGP(4月6日決勝)を前に、バトンがそう語ったということを聞いたハミルトンは、「まさにその通りだと言わざるを得ないね」と、それを素直に認めている。

2007年にF1デビューを飾り、現在28歳となるハミルトンだが、これまではいろいろな騒動を起こしてきていた。マネジャーを務めていた父親をクビにし、かつて自分を見いだしてくれた、その後ずっと面倒をみてくれていたマクラーレンの最高権威ロン・デニスとの関係も悪化、さらに、ポップスターのガールフレンドとも別れたり、またよりを戻したりといったことが続いていた。

ハミルトンは、『Independent(インデペンデント)』に次のように語った。

「ぼくはこれまでずっと、そういうふうにとげとげしくすることなく前向きな形で時を過ごすことができるようにするために、努力をしていると話してきた。そして、今ではそれができるようになったかもしれないと感じているんだ」

「でも、まだどうなるか分からないけれどね!」

もし、ハミルトンが現在の環境に満足しているとすれば、5年間タイトルから遠ざかった末に、今年圧倒的な強さを誇るメルセデスAMGのF1カーを手にできたことはまさにタイムリーなことかもしれない。

かつて3度F1チャンピオンに輝いた伝説的な元F1ドライバーでもあるラウダは、スイスの『Blick(ブリック)』に対して次のように語った。

「ルイスが自分の仕事に完ぺきに集中しているときは、もうほとんど無敵の状態だよ」

ハミルトンと、今季開幕戦で優勝を飾ったチームメートのニコ・ロズベルグとの間にも確執が起きるようになるのではないかとの声もあるが、そうした中でのこのラウダのコメントはあとあと尾を引くことになるかもしれない。

ハミルトンとロズベルグの関係は、まだふたりがカートをやっていたときから続いている。だが、ハミルトンは3日(木)に、ふたりは友人ではないんだと次のように語った。

「F1では、友人の数なんて片手で数えられるほどさ。ニコは僕の友人5人の中には含まれていないし、僕も彼の友人には入っていないよ」

もしこれからもマレーシアGPのようなレースが続けば、ふたりの関係にもさらに緊張感が高まるかもしれない。マレーシアGPで、ロズベルグは2位となっていたものの、優勝したハミルトンには大きく水をあけられてしまっていた。

2014年の状況がふたりの関係に影響を及ぼしているかと尋ねられたロズベルグは次のように答えた。

「何も変わったりはしていないよ。まだね」

そう答えたロズベルグだが、それは今シーズンにはまだあと17レースも残されているからだということを認めている。

3日(木)に、ハミルトンとロズベルグのどちらが最終的なチャンピオン候補だと思うか、との質問を受けたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は次のように答えた。

「どちらにも50パーセントのチャンスがあるんじゃないかな」

そう答えたアロンソだったが、スペインの『AS』に対し、次のように付け加えている。

「でも、ほかにもキミ(ライコネン/フェラーリ)や、僕自身、それにもちろんベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)だっているからね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック