かつて7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハは、昨年末のスキー事故以来3か月以上にわたってこん睡状態が続いている。このため、最近では、もう回復する見込みはほとんどなくなったとの報道が行われている。
だが、シューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームがこうした見方を否定するコメントを行った。
最近、シューマッハの妻コリーナが、スイスにある自宅に特別な医療室を備える準備をしていると報じられた。これにより、シューマッハは現在入院しているグルノーブル病院から自宅へ移送されることになるだろうと言われている。
コリーナがこの計画を始めたのは、医師たちから、今後シューマッハが覚醒(かくせい)する可能性は極めて低いと考えられると伝えられたことがきっかけだったとされている。
だが、ケームは、レマン湖ほとりにあるシューマッハの自宅にそうした医療室が準備されているということについても否定し、ドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「コリーナが、もう回復の見込みがないミハエルを連れ帰るために自宅をリフォームしているといううわさはまったく根も葉もないものです」
『Bild(ビルト)』によれば、現在シューマッハの自宅に建設されようとしているのは、シューマッハの父親ロルフのための家であるという。
ケームはさらに、シューマッハがこのままずっと植物状態になるのではないかとの見方についても否定し、次のように主張した。
「今再び言えるのは、望みを抱かせてくれる兆候があるということだけです」