F1の伝説的ドライバーであるスターリング・モスは、マレーシアGPでチームオーダーを無視したフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)を擁護する発言をしている。
マッサのチームオーダー無視にはさまざまな意見があり、ある者はマッサが長い間フェラーリで「ナンバー2ドライバー」に甘んじていたことを挙げ、またある者はF1におけるチームオーダーの歴史に触れている。
その中で、モスは自分がマッサでも同じようにしたはずだと話し、チームメートのバルテリ・ボッタスに抜かせなかったマッサの行動を全面的に支持している。
あの時、自分ならば順位を譲ったかと『Motorsport (モータースポーツ)』誌に問われたモスは、「まっぴらだよ」と答え、こう続けた。
「チームメートを先行させるように、と契約書に書かれていないのであれば、コース上のほかのクルマに対するのと同じように争うね。そして、契約書にそんなことが書いてあったらサインしない」
「ただひとりの例外を挙げるとすれば、ファンジオ(ファン・マヌエル・ファンジオ)のためなら、敬意を表するよ」
モスは、シーズン序盤の段階でマッサに順位を譲るように指示する正当性がウィリアムズにはないとチームを非難した。
「シーズン終盤でタイトル争いをしているのならばともかく、まだ第2戦じゃないか!」
「私が彼の立場でも、マッサとまったく同じようにしただろうね」