レッドブルが、今季のF1開幕戦オーストラリアGPで2位フィニッシュしたダニエル・リカルドの失格処分取り消しを求めて行っていた控訴を取り下げるようだのうわさが流れたことについて、これを否定した。
そのうわさは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の会長であるジャン・トッドが、4年連続F1チャンピオンであるレッドブルのセバスチャン・ベッテルが、F1が今季から導入したV6ターボエンジンを汚い言葉を使って酷評したことに立腹し、もしレッドブルが失格処分に対する控訴を取り下げれば、その件については目をつぶってもよいと持ちかけたというものだ。
これに対し、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ドイツの『Sky(スカイ)』に対して次のように主張した。
「まったくナンセンスだ」
「そういううわさがどこから出たのか分からないよ。我々は聴聞会に向けて準備を行っている」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーも、今週の月曜日(3月31日)に、ベッテルの例の発言に関してFIAからは何も言ってきていないと語っていた。
だが、そのベッテル発言に関する質問を受けたトッドは、フランスのテレビ局である『BFMTV』に対し、「それについては内々に対応するつもりだ」と答え、次のように続けている。
「残念ながら、モータースポーツやF1の美点が忘れられ、もっぱら私が好まないような態度を取ることを意識するような傾向がある」