ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、30日(日)にセパン・インターナショナル・サーキットで行われたF1第2戦マレーシアGPでチームメートのニコ・ロズベルグに完勝したと語っており、この発言でふたりのライバル関係は一層深まったようだ。
ハミルトンはマレーシアGPでポールポジションからスタートし、そのままポジションを守り抜いて優勝した。チームメートのロズベルグは2位だったが、ハミルトンはセパンでの勝利は8年間のF1キャリアの中で最も楽な勝ち方だったと語っている。
「セパンはすばらしい結果だった。僕のF1キャリアの中であんなにほかのドライバーに大差をつけて勝った記憶はない。特に同じクルマに乗ったチームメートとの差があんなに開くとは思っていなかった」
ハミルトンはマレーシアGPでロズベルグに対して17秒以上の差をつけた。
セパンでは金曜日のフリー走行から優位に立ち、決勝でもその調子を持続できたからこその完勝だったとハミルトンは語っている。
ハミルトンはレース終了後に、「僕はチームメートが迫ってくる以上に自分を奮い立たせているからこそ、攻めの走りができるんだ」と語った。
「ニコは本当に速いドライバーだと思う。開幕戦のオーストラリアで勝利を収めているしね。ニコが常に上位にいるから、僕たちは自然とお互いを攻め合うようになるんだ」
「でも、今年の僕は昨年までとは攻め方が違う。今年の僕は今まで以上の力を出せているんだ」
2012年までマクラーレンでハミルトンのチームメートだったジェンソン・バトンは、セパンでの勝利はハミルトンにとって、気持ちの面でも実際のレース結果という意味でも紛れもない勝利だったと思うと語っている。
「セパンでのルイスの勝ち方はニコにとってはちょっとショックだっただろう。ルイスは本当に速かったからね」
「特に自分もチームメートもきれいなレースができた時には、今回のような結果は大きな意味を持つ。セパンの結果はニコにとってストライクをひとつ取られたという感じだろうね」とバトンはコメントした。
元F1ドライバーであり、現在『BBC』のF1解説を担当しているデビッド・クルサードも、バトンと同じ意見だ。
「もし純粋なドライバー同士の争いになっていたら、ニコにとってはちょっとショックだっただろう」
メルセデスの非常勤会長であるニキ・ラウダは、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「なぜニコがルイスと同じレベルの走りができなかったのか分からない。今はニコのクルマにどんな問題があったのかを分析し、問題を修正する必要がある。それから次の第3戦バーレーンGP(4月6日決勝)に臨みたい」