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今のF1ドライバーは文字通り「ハングリー」?

2014年03月31日(月)8:32 am

先週、F1マレーシアGPが開催されたマレーシアで、マクラーレンのジェンソン・バトンが、F1ドライバーが過酷な減量を行っていると打ち明けたことが報じられていた。

F1が今年から導入した新たなV6ターボによる「パワーユニット」は、エンジンそのものは小型化されたものの、付随するERS(エネルギー回生システム)のバッテリーなどを含めると、昨年のV8エンジンよりも重量が大きく増加している。今年のレギュレーションでは、ドライバーを含めたF1カーの最低重量は692kg以下と定められているが、パワーユニットの重量が増えた分、ドライバーによっては厳しい減量を求められるようになってきたためだ。

バトンは『Mirror(ミラー)』紙に次のように語っていた。

「彼らは間違いなく体の水分を失おうと試みているよ。なぜなら、僕もよくやっていたからね。サウナに入って蒸気を浴び、予選が終わるまで飲食はしないんだ」

また、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンも、「みんなはかなりすごいことをやっている」と語り、次のように付け加えていた。

「少しばかり脱水状態にして予選に入るんだ。誰かがそうやって、くたくたになったと聞いたよ」

そして、『Times(タイムズ)』のケビン・イーソン記者は、あるF1ドライバーが「マレーシアの宴会場で気を失ってしまい、新たな重量制限に合わせるために自らを飢餓状態にしている者がいるのではないかとの恐れがでてきた」と書いた。

現在、イギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』の解説者を務める元F1ドライバーのマーティン・ブランドルも、29日(土)に、自分もとてもよく似た話を聞いたことがあると語っている。

現在のF1ドライバーの中でもとりわけ体重があるのが背の高いエイドリアン・スーティル(ザウバー)だ。伝えられるところによれば、スーティルはチームメートのエステバン・グティエレスよりも12kgも重いという。

さらに悪いことには、フェラーリ製のパワーユニットを搭載するザウバーの今季型車C33は、スーティルはもとより、体重の軽いグティエレスが乗った場合にあっても最低重量規定の692kgを優に超えてしまうと考えられている。

スイスの『Blick(ブリック)』紙は、ザウバーが「新しい軽量シャシー」を5月11日(日)に決勝が行われるF1スペインGPまでに導入することを目指していると報じた。

『Blick(ブリック)』にはザウバー関係者の次のようなコメントが紹介されている。

「我々は野心的な重量削減プログラムを計画しているよ」

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