いよいよ28日(金)から、今季の第2戦F1マレーシアGP(30日決勝)が始まった。
レッドブルのセバスチャン・ベッテルは27日(木)、今週末のF1マレーシアGP(30日決勝)の天気があまりよくなさそうだという予報があることについては気にするどころか、ワクワクしていると認めた。
「ダニエル(リカルド/チームメート)がメルボルン(オーストラリアGP/開幕戦)でウエットのときにはクルマが速いことを示していたからね」
ベッテルはそう語り、復調の兆しが見えつつあるレッドブルではあるものの、開幕戦で優勝を飾ったメルセデスAMGに追いつくためには少しばかり天の味方も必要だということをほのめかした。
ベッテルは、「メルセデスAMGはまだ一歩僕たちより前にいる」ことを認めている。
だが、そのベッテルも今年新たに導入されたV6ターボエンジンの音はまったく興奮するようなものではないと感じているようだ。
マレーシアで記者たちに対し、土曜日の夜にバーへ行ったときのほうがよほどうるさい音がすると語ったベッテルは、新しいF1エンジンの音について「あれは最低だね」と付け加えた。
さらにベッテルは、もし自分がルールづくりに携わっていたならば「クルマのうしろにはかっこいいV12エンジンが搭載されていただろうね」と続けた。
しかし、2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトン(マクラーレン)は、新たなF1の音に関する嘆きの声を聞くのは好きではないようだ。バトンは、ベッテルのように不満を口にするドライバーは「どこかよそへ行ってほかのレースをするべきだよ。ここにいて満足できないのであればね」と述べた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、ウィリアムズのフェリペ・マッサは、なぜドライバーたちが突然エンジン音に関して不満を語り始めたのか理解できないと考えているようだ。
マッサは、次のように語った。
「僕たちはもう何年も前から、V6ターボはV8と同じような音は発生しないと分かっていたはずだ。だから、今になって文句を言ってみたところで意味のないことだよ」
昨年までマッサのチームメートであったフェラーリのフェルナンド・アロンソは、それに関する判断を控えている。
「もし今何かを言うとすれば、(開幕戦では)見せ場はあまりなかったと思う。そして、僕は勝てなかったのでイライラしているとみなされてしまうだろうね」