小林可夢偉(ケータハム)が、規則変更によりデザインが大きく変わった今季F1マシンのノーズは危険だと警告している。
ノーズ周りのルールが変わったため、今季のF1マシンはノーズ先端がこれまでよりも低くなった。これにより、他車に乗り上げてクルマが宙に浮く危険性は減ったが、「醜い」ノーズが増えたばかりではなく、別の危険性も浮上してきたとの指摘もあった。
レッドブルのデザイナーであるエイドリアン・ニューイも開幕前、「正反対のことが起こる危険性を懸念している。今後は、クルマが潜り込んでしまうのではないかとね」と語っていた。
そして開幕戦オーストラリアGPでは、スタート直後の1コーナーで可夢偉がブレーキのトラブルによりフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)に追突してリタイア。その際、可夢偉のクルマがマッサ車のリアに潜り込む状態になっていたことが、一部メディアの掲載した画像で確認されている。
ブラジルの『Globo(グローボ)』は、次のような可夢偉のコメントを掲載した。
「非常に深刻な問題でした。ドライバーが大きな危険にさらされる可能性もあります」
「ケガをしなかったのは不幸中の幸いだと思います。もしモンツァで起きていたら、違う結果になっていたかもしれません」
「今回の件を真剣に話し合う必要があります。そもそも、安全のためにノーズのデザインが変更されたんですから」
「もし危険性が増しているのであれば、ルールをどう変更すべきなのか、もう一度話し合う必要がありますね」