F1オーストラリアGPの主催者であり、遠慮なくものを言うことで知られるロン・ウォーカーによれば、彼のF1主催者仲間たちが来週のバーレーンGP(4月6日決勝)において「大きな声」をあげることになるという。
今季、F1のエンジン音が小さくなったことに対して激しく非難しているウォーカーは、F1主催者たちによる団体のリーダーも務めている。ウォーカーはすでに、バーレーンGPの開催に先駆けて主催者たちによる会合を招集したようだ。
『Independent(インデペンデント)』紙と、F1ビジネス記者であるクリスチャン・シルトによれば、ウォーカーはほかの主催者たちにF1最高責任者のバーニー・エクレストンに対し「バーニー、もうたくさんだ。我々はこのために金を払ったんじゃない」と言うように働きかけるのだとしている。
だが、ある主催者は、その輪に加わることはなさそうだ。
今週末のマレーシアGP(3月30日決勝)を開催するセパン・インターナショナル・サーキットの責任者であるラズラン・ラザリは、F1の新しいサウンドを非難するほかの主催者たちとは違う立場をとっているようだ。ラザリは、それでもF1は「素晴らしい」と主張している。
ラザリは、『New Straits Times(ニュー・ストレイツ・タイムズ)』に次のように語った。
「エンジン音が小さくなり、それが以前のようなモータースポーツを望んでいる多くの人たちの期待を裏切るものであるとしても、すべてが悪いというわけではないだろう」
「親たちは音量が小さくなったことで、子供たちをレースに連れていくことをあまり恐れずにすむようになるはずだ」
ラザリはさらに、少ない燃料と音量でも、さらなる最高速を生み出すF1の新しいテクノロジーは素晴らしいと次のように続けた。
「エンジンが小さくなっても、まだ750馬力も発生することができるし、そのラップタイムもほぼ昨年までのV8エンジンと同じくらいだ。こんなにもテクノロジーが進んでいることにはただ驚くばかりだよ」