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レッドブルの敗訴を期待するマルシャ

2014年03月25日(火)22:50 pm

マルシャのスポーティングディレクターであるグレアム・ロウドンは、レッドブルは今季のF1開幕戦オーストラリアGPの決勝で受けたダニエル・リカルドの失格処分を受け入れるべきだったと考えている。

レッドブルは、オーストラリアGPにおいてリカルドのクルマに備え付けられたFIA支給の燃料流量センサーが不正確だとしてその数値やFIAからの指示を無視し独自の判断基準でレースを敢行。これを重くみたF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、決勝後に2位でフィニッシュしていたリカルドに対し失格処分を言い渡した。レッドブルはこの決定に対し正式に控訴し、4月14日(月)にパリで行われる聴聞会において自分たちの主張を展開しようと計画している。

今週末と来週末には2週連続でマレーシアGP(30日決勝)とバーレーンGP(4月6日決勝)が予定されている関係で、4月14日以前に聴聞会を開催することは不可能な状況だ。このため、この2レースに対する姿勢いかんでは、レッドブルがさらに失格の裁定を受けるレースが増えるという可能性もある。

『Mirror(ミラー)』の記者であるバイロン・ヤングは、「彼ら(レッドブル)は自分たちの言い分を通してリスクを冒し、さらに処分を積み上げるつもりなのだろうか? それとも彼らもほかのチームと歩調を合わせてくるだろうか?」との疑問を投げかけた。

そんな中、マルシャのロウドンは、レッドブルの控訴が失敗に終わることを期待していると認めている。

ロウドンは、もしすべてのチームが技術レギュレーションの解釈に関するチャーリー・ホワイティング(FIA/F1競技委員長)の「意見」を無視するようなことになれば、「すべてのレース結果が、常に控訴を経て決定される」ことになってしまうと語った。

それゆえ、ロウドンは、もしレッドブルが今回の控訴に勝利することになれば、「ダムの水門を開けたように」一気にほかのチームもウィットマーシュが示す走行に関する指針を無視し始めるだろうと考えている。

「常にこういうことは起こるものだ。それは(ホワイティングの)意見に過ぎないとして、我々がそうした意見をすべて無視し、常にそれが裁判で争われるようなことになれば、このスポーツには際限なくごたごたが続くことになる」

「そうなればF1を運営してゆくことは本当に難しくなるよ。ファンは、アドバイスを単に無視すればクルマを速く走らせることができるんだというふうに考えるようになるだろうからね」

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