7度F1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハと、かつてライバルとして戦ったことのあるファン・パブロ・モントーヤが、今のフェラーリに足りないのはミハエル・シューマッハだと語った。
モントーヤは、アメリカの現インディカー・シリーズの母体のひとつであるCARTで成功を収めた後、2001年にF1に転向。F1時代にはウィリアムズ、そしてマクラーレンのドライバーとして、しばしばシューマッハとの間に激しい戦いを演じていた。
2006年シーズンの途中でマクラーレンを離脱し、その後アメリカのNASCARシリーズへ転向していたモントーヤだが、今年はインディカーの名門チームであるペンスキーから再びフォーミュラカーでレースをすることになっている。
現在38歳となるモントーヤは、F1時代のライバルであったシューマッハについて、ドイツの『DPA通信』に次のように語った。
「僕たちはお互いにライバルとして争っていたから、6年間に一度しか話をしたことがないんだ」
「彼は友達ではなく、ライバルだった。F1はとても閉鎖的だし、マクラーレンのドライバーがフェラーリのモーターホームへ行って腰を落ち着けることなんてできなかったよ」
だが、モントーヤがシューマッハのことを非常に高く評価しているのは明らかだ。モントーヤに言わせれば、「フェラーリがうまくやれたのはミハエルがいたときだけだった」という。
また、モントーヤは、シューマッハがメルセデスAMGからF1復帰を果たしたものの、いい成績を残すことができなかったのは、メルセデスAMG側にその責任があると考えているようだ。
「彼が運転の仕方を忘れていたんじゃないよ。その走りはいつだってF1での走り方だった」、とモントーヤは主張した。
さらに、モントーヤは、「この7年間、F1はほとんど見ていなかったから」現在のF1についてコメントはできないとし、次のように付け加えた。
「多分、(見たのは)1年に1レースか2レースじゃなかったかな」