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今季型ノーズの「潜水艦リスク」が表面化

2014年03月25日(火)0:19 am

今シーズンの開幕前、レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューイは今季各チームが導入したノーズには「危険が潜んでいる」との見解を述べていた。そして、それが現実のものとして認識されることになったようだ。

昨年まで4年連続でチャンピオンチームとなったレッドブルだが、今シーズン開幕前のテストでは深刻なトラブルに見舞われることとなった。

だが、有名なF1カー設計者であるニューイは、今季のレギュレーションによる低いフロントノーズは、醜いばかりか、危険でもあると警鐘を鳴らしていた。

ノーズの高さが下げられたことにより、クルマが宙を舞うような状態になるリスクを最小限に抑えられるとされている。だが、ニューイは、「私はそれとは逆のことが起こるのではないかと心配している。今年のクルマは実際のところ潜水艦みたいになるだろう」と語っていた。

そして、『Omnicorse(オムニコルセ)』が掲載したF1開幕戦オーストラリアGP決勝で、スタート直後に小林可夢偉(ケータハム)とフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が第1コーナーでからんだ際の画像により、そうした危険が現実のものだということが明らかとなった。

その写真は、ニューイが恐れていたことをはっきりと物語っている。可夢偉の乗るケータハムの低く細いノーズが、マッサがドライブするウィリアムズのディフューザーの下へ潜り込み、それによりマッサのクルマは路面からおよそ1フィート(約30センチメートル)ほど浮き上がった状態となっている。

これと同様の事故が、もっと高速走行中に起きてしまえば、浮き上がった前車の後部に、「潜水艦」のように潜り込んだドライバーの頭が直撃してしまうことになるかもしれない。

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