メルセデスAMGによると、第2戦F1マレーシアGP(30日決勝)では、「冷却」という言葉があちらこちらから聞こえてくるかもしれない。
今季開幕戦のF1オーストラリアGPでは、メルセデスAMGが圧倒的な速さを見せつけ優勝した。しかし、次戦マレーシアGPは、F1カレンダーの中でも最も暑いとされるセパンが舞台。これに加え、2014年シーズンから採用された新「パワーユニット」ルールにより、各チームがより深刻な冷却問題に直面するだろう。
メルセデスAMGの会長を務めるニキ・ラウダは、『Osterreich(エステルライヒ)』紙に対し、「レースのたびに、新たな問題が浮上する」と嘆いた。さらに、ドイツのテレビ局『RTL』へ次のように語った。
「マレーシアは、(メルボルンより)より難しいレースになるだろう」
「セパンでは、中古のタイヤでスタートするつもりだ。湿度と気温が高いからね。35度を下回ることはまずないだろう」
「そのような状況下では、パワーユニットを効率的に冷却することがカギだ。この問題を解決するには、クルマに変更を加えることになるだろう」
メルセデスAMGの役員トト・ヴォルフもこれに同調する。
「全チーム、効率の良い冷却システム作りを模索している最中だと思う」
「これまでのテストやレースでは、想像以上に苦戦してきた。だからマレーシアの暑さへの対処も厳しいものになるだろう」