今年からキミ・ライコネンがチームメートになったフェラーリのフェルナンド・アロンソは、チーム内に「強力なライバル」がいることを「とてもうれしい」と話している。
ライコネンを選んだチームの決断をアロンソは支持していなかったという見方もある。フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が明らかにナンバー2扱いを受けていたのに対し、ライコネンは2007年にフェラーリでタイトルを取ったこともあるからだ。
しかし、マッサは簡単に勝てる相手ではなかったとアロンソは話す。
「彼はミハエル・シューマッハとチームメート時代に、シューマッハより速いことすらあったんだ」とアロンソは『Welt am Sonntag(ヴェルト・アム・ゾンターク)』紙に語っている。
「でも僕はフェリペと素晴らしい4年間を過ごした。だからキミと一緒に迎える今後も素晴らしいものになるはずだ」
2014年F1開幕戦オーストラリアGPで、ライコネンはフェラーリ復帰を華々しく飾ることができなかった。しかしアロンソは、ライコネンならすぐ速さを増してくると予想している。
「彼は本当にすごく速い。ひょっとすると、僕たちの中で一番速いかもしれない。少なくともそう考える人もいる」
「去年彼はロータスでタイトル争いをした。それはすごいことだと評価しているんだ。ロータスはそこまで強くないと思うからね」
「チーム内に強力なライバルがいる。そのことがすごくうれしいよ。信じてもらえないかもしれないけれど」
アロンソは、最近チームメートとの関係が取りざたされているのも「理解できる」と話している。その理由は、新シーズンを迎えたばかりで、「冬の間はたいした出来事がない」からだとアロンソは話す。
「僕にとっては恒例行事になっているよ。特にフェラーリにいるんだからよけいだ。フェリペとやっていくのもすごく難しいだろうって言われていたよ」