メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの友情とライバル関係はレーシングカートをしていた少年時代から始まっていたが、チームがタイトル争いを独占しそうな今シーズンは、ふたりの関係が大いに試される年になるかもしれない。
実際、すでにハミルトンとロズベルグの間に緊張関係が生まれている可能性がある。
『Bild(ビルト)』は、ハミルトンが次のように語ったと報じている。
「ニコは僕よりもエンジニアと過ごす時間のほうがずっと長い。でも、結局、僕たちは同じ結論になるんだ」
巧みなレース運びをするロズベルグが、今シーズンの非常に複雑なルールをうまく使いこなすと考えられる中、ハミルトンはいらだちを見せている。
2014年のF1は、V8エンジンからV6ターボエンジンに変わり、レースごとの燃料使用量が100キログラムに制限されるなど、大幅なレギュレーション変更が導入されることになり、チームにとってもドライバーにとっても難しい対応が求められる年になる。
「同じチームの中で一方のドライバーのほうが目立って技術が優れていて、もう一方のドライバーは技術が劣っているという見方はおかしいと思う」
「僕は決して運だけで2008年にF1王者になれたわけじゃない」
一方のロズベルグは、エンジニアとばかり一緒にいて時間を浪費しているというハミルトンの発言について、ふたりの関係に影響を与えることはないと言い切っている。
「そんなのはたいしたことじゃない。ふたりのスタイルが違ってもいいことだ」
ロズベルグもハミルトンもモナコに住んでいるが、ロズベルグが近いうちに予定されている結婚式にハミルトンを招待していないことが明らかになった。
このことについて、ハミルトンは次のように語った。
「別に気にしてないよ。僕は結婚式には出ないようにしているんだ」