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手探りの2014年F1シーズンがいよいよ開幕

2014年03月14日(金)9:11 am

超画期的なF1の新シーズンがいよいよ幕を開ける。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、開幕戦のF1オーストラリアGP(3月16日決勝)を前に、「悲観的になり過ぎても楽観的になり過ぎてもいけない」とイタリア紙『La Repubblica(レプブリカ)』に語った。

「なぜなら、パフォーマンス面からすると、オーストラリアは僕ら全員にとって手探り状態のレースになるからね」とアロンソは付け加えている。

フェラーリにとって、「まずまずのポイントを獲得し、あわよくば表彰台」が現実的な目標になるとアロンソは考えているが、開幕前テストから圧倒的優位を発揮しているメルセデスAMGの実力についてはまだ分からないとしている。

「確かにメルセデスAMGは強そうだ」と認めつつも「これまではテストに過ぎなかった。いまから現実を知ることになる」と述べた。

「レッドブルにしたって同じことさ。みんなは彼らの抱える問題ばかり話しているけど、ふたを開けてみれば開幕戦でレッドブルが先頭を走っているかもしれない。すべてが分かるのはこれからさ」とアロンソは付け加えた。

すっかり一新されたF1に対する人々の意見は分かれている。

元F1ドライバーのパトリック・タンベイは、フランスの『RMC』に2014年シーズンが「エンジン部門とエンジニア部門の選手権で争われ、ドライバーたちは目立たない存在になるだろう」と述べた。

しかし、無口なキミ・ライコネン(フェラーリ)はこう主張する。

「結局のところ、レースはこれまでと同じような感じになると思う」

「ここ何年も僕たちはスタートしてからフィニッシュするまで、思いっきり走ることができていない。絶えず何かを抑えながら走ってきた」とフィンランド紙『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に語った。

新たに導入される燃料制限についても、「別に新しいことじゃない」と述べた。

「いま僕たちがどのへんにいるのかとか、これから何が起きるのかとか、正直言ってどうでもいい。金曜日になってみなきゃ分からないし、そこからがんばるのみさ」

一方で、よりドラマチックなシーズンを予想しているのはベテランのイギリス人解説者マーテイン・ブランドルだ。2014年が「これまでで最もワイルドなシーズンになるかもしれない」と考えている。

「中には、完走するのはおろか、クルマをスタートラインに並べることすらままなないチームもいる」と英紙『Daily Mail(デイリー・メール)』に語った。

事実、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)でレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングに対し、万が一1台も完走できなかった場合、順位はどうなるのかたずねた。

「最後にリタイアしたドライバーが勝者」としながらも、2周さかのぼった時点での順位が適用になるだろうと説明した。

「よって、厳密に言うと最後まで残ったドライバーが必ずしも勝者になるとは限らない」

信頼性ゼロという奇妙な事態に陥れば、たとえ数周遅れでも技術的な問題を解決させ、クルマをレースに復帰させようと考えるチームも出てくるだろう。

「電子装置やリアウイングを交換してでも走り続ける価値はあるかもしれない」とザウバーのチームマネジャー、ベアト・ツェンダーは語った。

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