今季F1も開幕戦オーストラリアGPを来週末に控えているが、開幕前のテストでレッドブルが見舞われていたトラブルがかなり深刻なようだ。兄弟チームのトロロッソにも支援を要請したと報じられている。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が報じたところによると、今季から導入されるブレーキ・バイ・ワイヤについて、レッドブルがトロロッソに支援を要請したという。ブレーキ・バイ・ワイヤは、ERS(エネルギー回生システム)とも密接にかかわっており、非常に複雑なシステムだ。
『Autosprint(オートスプリント)』のベテラン記者アルベルト・アントニーニは、「レッドブルが他チームのものを使いたがるということは、ほかの問題がいかに大きなものか示している」と伝えた。
レッドブルが苦しめられている問題の1つはターボラグであるようで、モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコも『Servus TV(セアヴスTV)』で次のように認めている。
「アクセルを踏み込むと、突然パワーが出てくる。それでホイールスピンが起こり、クルマは滑ってしまい、スピードが落ちる」
「昼夜を問わず、ルノーとテストベンチで作業し、メルボルンに向けた状況改善に取り組んでいる」
セバスチャン・ベッテル(レッドブル)もオーストラリアでの苦戦を覚悟しており、こう話していた。
「もし半分のドライバーがリタイアしたら、僕たちも数ポイント取れるかもしれない」
「今は、ペースのこと以上に大きな問題があるんだ」