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レッドブルの悩み、速さはあるのにまともに走れない

2014年03月04日(火)10:54 am

先週バーレーンで行われたF1合同テストも不発に終わったチャンピオンチームのレッドブル。王者セバスチャン・ベッテルの発言からは、テストに参加せず、イギリスのミルトン・キーンズにある工場にとどまっていたほうが、得られるものは多かったのではといった本音も透けて見える。

開幕戦F1オーストラリアGPまであと2週間とあって、悩める王者はほかの10チームとともに走るしかなかったのだろうか。

とにかくトラブルが多いRB10だが、ベッテルはドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌にこんなことを話している。「イギリスにいれば、もっと早めに対応できるのにね」

F1オーストラリアGPの予選では最初のQ1を抜け出すのさえ苦労するのではと考えるF1関係者もいるぐらい、レッドブルの悩みは深い。

レッドブルが最後の合同テストに参加した唯一の理由は、せめてルノーのエンジンが普通に回るようにするためだ。ベッテルのコメントからは、そんなニュアンスが感じ取れる。

テストを終えたベッテルは、次のように語った。「バーレーンに来たのは間違いなく正しい決断だったと思う。ただ僕らの努力が足らなかったんだ」

レッドブルのあまりのふがいなさにベッテルが“かんしゃく”を起こしたとの報道もされたが、チームも代表のクリスチャン・ホーナーも、さらにベッテル本人もこれを否定している。

「まともに走れないんだから、どうしてもイライラしてしまうよ」とベッテルは言う。

「でも、メカニックたちに比べたらまだマシさ。何度も何度も床に、はいつくばってマシンを組み立てているんだからね」

「困難な状況に置かれているのは確かだ。でも、誰ひとりとしてキレたりしない」

そして、最後に笑うのはやはりレッドブルかもしれない。メルセデスAMGの関係者によると、GPSのデータを調べたところ、マシンがまともに走っているときはコーナーで速いというのだ。

「数少ない周回で得た感触はなかなかいい。ただし、それ以上のことは話せないよ」とベッテルは締めくくった。

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