これまでに2回行われたF1開幕前テストでは、トラブルが頻発しているレッドブル。モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは、開幕までに問題を解決できるのか分からないと認めた。
レッドブルに供給されるルノー製パワーユニットにトラブルが続いているものの、車体側にも問題があることが徐々に判明してきた。また、レッドブルの2014年型車RB10は、信頼性が著しくひくだけではなく、遅いことも話題になっている。
『Speedweek(スピードウィーク)』によると、先週にバーレーンで行われたテストのタイムをそのまま予選に反映させた場合、レッドブルのセバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルドはともに107%ルールを突破できず、決勝には出場できないという。
マルコも『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』へ、次のように認めている。
「複雑な問題に悩まされている。ルノーと協力しなければ解決できない」
「残念なことに、次から次へと問題が持ち上がり、予定からは遅れている」
今季開幕戦は3月16日(日)にオーストラリアで行われるが、その前に予定されているテストはあと4日間しかない。開幕までに問題を解決できるか聞かれたマルコは、次のように答えた。
「何とも言えない。予想できないことだ」
「バーレーンで行われる3回目のテストには改良パーツを持ち込むが、さっきも言ったように、すべてが非常に複雑なんだ」
マルコによると、レッドブルが1レース分の距離を走ることもできていない状態で開幕を迎えるのは、過去にもあったことだという。
「過去にも1回そういったことがあった。だが、うなだれていることなどできない。しっかりと前を見据える必要がある」