2014年F1開幕戦オーストラリアGP(3月16日決勝)で、抗議行動が起こされるかもしれない。
約1ヶ月前、フェラーリ、メルセデス、ルノーの3メーカーがもめているとの情報が報じられた。物議をかもしているのは、フェラーリのV6ターボエンジンを覆うカバーだ。メルセデスおよびルノーの同じ部品に比べて3kg軽いのだという。
メルセデスとルノーが問題にしているのはカバーの耐衝撃性で、ターボの故障といった状況を念頭に置いて、安全面からカバーをもっと頑丈にすべしと言っているのだ。だがフェラーリの説明では、FIA(国際自動車連盟)からは承認を得ているのだという。
ちょっとでもトラブルの兆候が現れればターボの機能が遮断される設定のため、重いカバーの必要性は薄いというのだ。
「それでFIAが納得しているのが、メルセデスとルノーには面白くないのだ」と、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は報じた。
「フェラーリがより強固なカバーを作るか、オーストラリアGP(のレース結果)次第で異議が申し立てられるか、そのどちらかだ」
メルセデスとルノーでは、もうひとつの選択肢も検討している。フェラーリの手法をまねて自らも3kg軽くしたカバーを製造、車重を落とすことだ。
「だが、それでは2月28日の登録期限に間に合わない」とシュミット記者は指摘する。
「現在、F1合同テスト中のバーレーンでは、フェラーリが安全策をとってターボのハウジングをより強固にするとうわさされている」とシュミット記者はバーレーンから伝えていた。