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2015年F1、醜いノーズを一掃へ

2014年02月13日(木)11:10 am

FIA(国際自動車連盟)は、2015年F1シーズンに向けて「醜い」ノーズに歯止めをかける動きに出るようだ。

2014年のレギュレーションでは、安全上の理由からノーズの高さが下げられたことにより、各チームの2014年型車にはいずれも見栄えのよくない形状のノーズが採用されることとなった。これについては、ドライバーやファンばかりでなく、F1カーの設計者からも失望の声が上がっていた。

だが、FIAもそうした新しいノーズ形状の安全性に関して疑問を表明している。問題になっているノーズは、確かにレギュレーションの文言には合致するものの、本来そのルールが持つ「精神」があまり尊重されていないのではないかというのだ。

FIAの技術責任者であるチャーリー・ホワイティングは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように語った。

「ルールを制定した者としては、ノーズの見た目をどうしろとまで言えない」

「我々にとって重要なことは、そうしたルールで意図した目的を満たしているかどうかということだ」

ホワイティングはすでに、ロータスのフォークのような形状のノーズやケータハムの二重構造的なノーズ、そして、いわゆる「アリクイ」型ノーズも含め、全チームのノーズは合法であることを明らかにしている。

「危険でない限り、見た目については受け入れなくてはならない」

「我々は誠実に対処してきた。だが、我々は設計者ではない。彼らは可能な限りの空気をクルマの下に導きたいと思っているんだ」とホワイティングは続けた。

実際にFIAを困惑させることになったのは、各チームがクラッシュ構造やノーズに関するルールの「精神」を曲解する形の手法を導入したことだ。

それゆえ、2015年シーズンに向けては、さらにルールに変更が加えられることになりそうだ。ホワイティングは、次に導入されるルールではノーズに「対称性」が求められることになると語った。そうなると、今季ロータスが採用したような形状は許されなくなる。

また、新たなルールではクラッシュテストにおけるノーズ先端の変形率が定められることになるとともに、最低表面積も増加され、今季型車に見られる筆の先のような形状にすることを防ぐという。

さらにホワイティングは、ノーズの形状が広い部分から細い部分に向けて「急激に形状変化」することを禁止する条項も加えられるだろうと語った。

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