フェラーリが、ジュネーブ国際モーターショー(一般公開3月6日から16日)で、ターボエンジンを搭載した「カリフォルニアT」をお披露目する。
カリフォルニアTは、2008年に発表された電動ハードトップ採用モデル「カリフォルニア」を大幅に改良したもの。モデル名の「T」が示すように、ターボエンジンが搭載されている。
搭載される3.8リッターのV8ターボは、7,500rpmで560CVを発生、パワーウェイトレシオは、このカテゴリーの車輌で最高値となる145CV/リットルを誇り、最大トルクは755Nmに達する。その結果、0-100km/h 到達タイム3.6秒という卓越した加速力を実現した。
ピニンファリーナとの共同デザインのボディーは、サイズこそ従来モデルを踏襲しているが、新型ならではの新しい特徴を備える。ボディー側面のシェイプは、「250 テスタロッサ」の有名なポンツーンフェンダー・スタイルからインスパイアされたもので、コンパクトかつマッシブなリアに向かって流れるフロント・ウイング・ラインによって、ボディー側面に優れたエアロダイナミクス性能とスマートさ、そして躍動感を与える。また、妥協のないエアロダイナミクス研究を重ねた結果、リアには新しいトリプル・フェンス・ディフューザーが装備された。
人間工学を最優先してデザインされたコックピットは、クラフトマンシップのぬくもりを感じさせるラグジュアリーなフラウ・セミアニリン・レザー・トリムによって仕上げられている。キャビン内のスペースは、オーナーのニーズに合わせて多彩な組み合わせが可能で、トランク・スペースも効率よく使える。
マンマシン・インターフェースに優れた操作系では、コントロール・スイッチ類はステアリングホイールに統合する一方、ターボ・パフォーマンス・エンジニア(TPE)は、ダッシュボード中央の2つのエアベントの間に設置。このTPEディスプレイは、タッチパネル式を採用し、ディスプレイをスクロールすると、この最新エンジンに関するさまざまな情報を表示できる。また、新しいインフォテインメント・システムが搭載されており、高解像度6.5インチ・モニターは、タッチパネルまたは従来どおりの操作ボタンでも極めて直感的に操作できる。