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ロータスの新車走行でルノーエンジンのトラブルは起こらず

2014年02月12日(水)11:40 am

ロータスは、ヘレス・サーキットにおいて、特段のトラブルに見舞われることなく2014年型車E22の初走行を終えた。

1月28日(火)から4日間にわたって開催された今シーズン最初の公式F1テストでは、ルノー製エンジンを搭載するチームは軒並みトラブルを抱えることとなった。特に4年連続のチャンピオンチームであるレッドブルは4日間でわずか21周しかできないという悲惨な結果に終わっていた。

ロータスでは、ピレリのデモンストレーション用タイヤを用いた宣伝活動として7日(金)と8日(土)にヘレスで新車を走らせた。当初流れたうわさでは、そのときロータスにも1月の公式テストと同様のトラブルが発生したと言われていた。

だが、ロータスの新車E22は、初日の7日こそわずかに1周しかできなかったものの、翌日の8日には撮影目的の宣伝活動として許容されている最大100kmに及ぶ走行を達成していたことが明らかとなった。

ロータスは詳細について正式には何も発表していないものの、広報担当者は、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』対し、ルノー製V6ターボエンジンにも、E22にも大きな問題は発生せず、無事に走行できたと語った。

さらに、チームオーナーであるジェラルド・ロペスは、フランスの『Infosport Plus(アンフォスポール・プリュス)』に次のように語った。

「非常によく準備ができていた。何も問題は起きなかったし、オーバーヒートも、何も発生しなかった。クルマは時計仕掛けのように正確に走行したし、ヘレステストで問題が発生していたことを思えば、非常に驚きでもあった」

「バーレーンでは最初からすぐに走行できるだけの準備が整っているよ」、とロペスは付け加えた。

ルノーも、ヘレスでの公式テストで発生した問題の修正が実を結び、ロータスでは「信頼性の問題に見舞われることなく」走行ができたとし、公式に「ヘレステストの間、そしてその後にヴィリーの研究施設で開発された改良版が用いられた」と発表。次回の公式テストであるバーレーン(19日開始)への準備も「進められている」と付け加えている。

ルノーが、ロータスの「撮影」を目的とした宣伝活動の場を利用して問題解決に当たったことは、レギュレーションに違反しているとも考えられる。だが、ルノーでは、その問題に対する修正作業はファクトリーで行われており、今回の走行では、単にそれを「検証」しただけだ、と次のように述べている。

「通常のPU(パワーユニット)稼動においても、2014年シーズンを通じて十分な競争力を発揮するためにも、求められる信頼性とパフォーマンスの提供に向けて、いつもと同じように、全員が全力で取り組んでいる」

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