トヨタが12日(水)、平成21年3月から平成26年2月までに生産したプリウス(ZVW30)のリコールを国土交通省に届け出た。対象台数は、99万7000台。
トヨタによると、ハイブリッドシステムにおいて、制御ソフトが不適切なため、加速時などの高負荷走行時に、昇圧回路の素子に想定外の熱応力が加わることがあるという。そのため、使用過程で当該素子が損傷し、警告灯が点灯して、フェールセーフのモータ走行となる。また、素子損傷時に電気ノイズが発生した場合、ハイブリッドシステムが停止し、走行不能となるおそれがあるとのことだ。
トヨタは、全車両、制御ソフトを対策仕様に修正する。さらに、制御ソフト修正後に素子が損傷して警告灯が点灯した場合は、電力変換器(DC-ACインバータ)のモジュールを無償交換する。
対象車両は、ZVW30-1000000~ZVW30-1795341(制作期間:平成21年3月23日~平成26年2月5日)、ZVW30-5000004~ZVW30-5740951(制作期間:平成21年3月23日~平成26年2月5日)、ZVW30-0052877~ZVW30-0333134(制作期間:平成21年9月4日~平成23年12月17日)。
トヨタ・レクサス車のハイブリッド車種(プリウス(NHW10, NHW11, NHW20)、プリウスPHV、SAI、アクア、プリウスα、カムリHV、CT200h、HS250h等)は対象ではない。