F1最高権威バーニー・エクレストンが推奨している、ポイント2倍制を最終戦だけでなくあと数戦にも適用する案は、導入が見送られることになりそうだ。
次回の開幕前テスト開催中のバーレーンで21日(金)、予選ルール変更などが話し合われる予定になっている。その会合でポイント2倍制を複数のレースに導入する案も話し合われるようだ。
F1タイトルのゆくえを最後まで決定させないために、今季最終戦のF1アブダビGP(11月23日決勝)では、ポイントが2倍与えられることになっている。だが、エクレストンは各チームに対し、ポイント2倍制をその前の2レースにも適用するという案に投票して欲しいとの書簡を送っていた。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、当初の最終戦のポイント2倍制を好ましいとは思っていないものの、適用を3レースに拡大しようという案については支援するかもしれないと語った。なぜならば、それによって「最終戦から宝くじのような要素を取り除くことができる」かもしれないからだという。
だが、今回の変更案はかなり遅いタイミングで出されたこともあり、導入するには満場一致での賛成が必要となる。そして、メルセデスエンジンを搭載するチームは、その案を支援するつもりはないと報じられている。
そのほかのチームも、あまりこの案には乗り気ではないようだ。ロータスの広報担当者は『BBC』に対し、「一番いいのは、すべてのレースでポイント2倍制を導入することじゃないかな」と茶目っ気のあるコメントを行った。
また、イギリスのメディアも、「シーズン開幕の1か月前になってルールを変えることがおかしいと考えるトップチームは、ひとつだけではないだろう」と報じている。