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ホンダがモータースポーツ活動発表、F1復帰に向け盤石な体制を築く

2014年02月07日(金)17:26 pm

ホンダが7日(金)、東京の青山にあるホンダ本社で、2014年のモータースポーツ活動計画発表会を開いた。

登壇した伊東孝伸社長が、次のようにあいさつを行った。「ホンダは創業以来、二輪、四輪において、世界トップレベルのレースにチャレンジして参りました。自らの技術を世界の舞台で試し、磨き、証明すること、それは今よりずっと規模が小さかったホンダにとりまして、大きなチャレンジでありました。そして、ホンダは多くのファンの皆さまとともに、夢を共有し、勝つことで夢を実現して、レース活動の原動力に精神を重ねて参りました」

「それがコーポレートスローガンであります“The Power of Dreams”でございます。これからもレースを通じまして、もっと多くの夢を、そしてもっと多くのお客さまにお届けしまして、それを実現するためにホンダはモータースポーツ活動を今後さらに加速して参ります」

2015年から、マクラーレンにエンジンを含むパワーユニットを供給するかたちでF1に復帰するホンダ。今回の発表会では、F1についてもこのようにふれられた。

「順調にパワーユニット開発を進めています。今年1月より、四輪モータースポーツの開発拠点を、現在の本田技術研究所 四輪R&Dセンター(栃木県芳賀郡芳賀町)から、同県のさくら市にある新拠点内に移転し、F1を含めた開発体制をさらに強化します」

「また、英国ミルトンキーンズにあるF1の活動拠点では、今年6月にダイナモや組み立て設備などの導入完了を予定し、実戦に向けて盤石な体制を築いていきます」

さらに、F1の登竜門と言われるGP2に伊沢拓也が参戦する。ホンダは長年展開している人材育成プログラム「Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト」を、新たにマクラーレン・レーシングのヤング・ドライバーディベロップメントプログラムと協調させ、日本人F1ドライバーの輩出に向けた取り組みを強化していく。今回、伊沢のGP2参戦はこのプロジェクトの一環である。

伊沢は「今年は私にとってもホンダにとっても大きな挑戦となります。日本で経験し、学んだこと、そしてホンダのライバルたちと戦い、切磋琢磨してきたことを自信として、この大きなプロジェクトを成功させたいと思っています」と意気込みを語った。

インディカー・シリーズについては、今季から新型2.2リッターV6ツインターボエンジンを7チーム10台に供給するホンダは、ドライバーとエンジンマニュファクチャラーのダブルタイトルを目指す。北米に渡って5年目となる佐藤琢磨は、昨年同様にA.J.フォイト・レーシングからチャンピオンを目指し、次のように語った。

「早いもので北米挑戦5年目になります。今年もA.J.フォイト・レーシングから参戦します。基本的には体制も変わらず、チーム一丸となってやっていきたいと思います。すでに今シーズンの活動が始まっていまして、新型ツインターボエンジンの開発が順調に進んでいます。昨年のシングルターボエンジンに比べると、ドライバビリティが非常に良くなっています。今後2月、3月のテストが控えていますが、さらなるパワーアップの予定があり、楽しみにしています。今年は、圧縮されたシーズンになりまして、年間18戦が一気に進むかたちになります。今シーズンは、インディカー・シリーズに集中してより良い成績を求めて頑張っていきたいと思います」

「昨年は、自身の目標であった初優勝をとげることができました。ですが、シーズンを通してみると、非常に悔しいレースがいくつかありました。2014年シーズンは、最後まで安定したレースで、上位入賞を続けて、総合優勝を狙っていきたいと思います」と琢磨は締めくくった。

ホンダは2014年も国内外問わず、様々なレースに参戦したり、エンジンなどを供給したりして、二輪、四輪のモータースポーツ活動を行っていく。また、日本人ライダー、ドライバー、さらにアジアでのライダー育成に力を注いでいく。また、FIT1.5チャレンジ・カップやN-ONE オーナーズ・カップなど、参加型モータースポーツを積極的に展開していく。

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