昨シーズンまでフェラーリに在籍していたフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が、2014年シーズンにおけるフェラーリ内のドライバーによる戦いは、フェルナンド・アロンソのほうが、キミ・ライコネンを圧倒するだろうと語った。
フェラーリでは、2013年シーズン限りでそれまで8年にわたってドライバーを務めてきたマッサを放出し、代わりにロータスから2007年のF1チャンピオンであるライコネンを獲得。マッサは、かつてはトップチームとして君臨していた時代もあった名門ウィリアムズへと移籍した。
フェラーリは、こうした動きについて、マッサがアロンソのチームメートとして、タイトル獲得に必要なポイントをコンスタントに獲得することができなかったからだと説明していた。だが、32歳となるマッサは、ライコネンもアロンソに対してはてこずるはずだと考えている。
マッサは、ヘレスでイタリアのメディアに対して、アロンソのほうがライコネンを上回るだろうと次のように説明した。
「なぜなら、彼(アロンソ)はすごく知的だし、もうすでに新しいルールも把握している」
「彼は、最初から速く走るためには何をすべきかということが分かっているんだ」
このように『Speedweek(スピードウィーク)』に語ったマッサは、次のように続けた。
「才能と知力を、フェルナンドは兼ね備えている」
「本当に頭がいいし、これほど劇的にルールが変わるときにはそれが求められるんだ」、とマッサは付け加えた。
だが、マッサは、ライコネンのことも全く無視はできない、と次のように続けた。
「ひょっとしたら、新型フェラーリは、キミのドライビングスタイルによく合っているかもしれない。そのうち分かるだろうけれどね」
昨年までは、マッサとのラインアップにおいて明確なナンバー1ドライバーであったアロンソが、フェラーリにおける最後のF1チャンピオンであるライコネンとともに協調性のある仕事ができるのかどうかということを疑問視する声もある。
だが、フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、この2人が先週ヘレスで行われたシーズン前テストにおいて、どれほど協調的に仕事をしたかを知って「非常に喜ばしかった」と語った。
アロンソも、フェラーリ本部のマラネロにおいてフェラーリ復帰を果たしたライコネンと数日を共に過ごしたことを明らかにし、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「僕たちは、何度か楽しい夜を過ごしたよ」
「僕たちの間では完全にデータを共有し合っているし、それはフェラーリではいつも行われていることなんだ」
「僕は、毎日、キミの全周回分のテレメトリーデータを見ていたし、彼も同じように僕のデータを見ることになる。そして、僕がここヘレスでやろうとしていることを、彼はバーレーンで試すことになる」、とアロンソは結んでいる。